生活保護基準引き下げ違憲訴訟傍聴
3月28日(金)に東京高裁で開かれた、生活保護基準引下げ違憲訴訟の埼玉訴訟控訴審を、仲間と傍聴してきました。途中、皇居の桜がとても美しく、見とれていました。
傍聴は91名分の席に対し、130名以上もの希望者が集まったため抽選となり、仲間は当選し、もう一人の分は、傍聴券を譲っていただき、二人で傍聴しました。
判決は5分もかからずに終わりました。勝訴・敗訴等は述べられないため、仲間をはじめ傍聴した方たち、通訳さんも「どっち??」という状況でした。ただ、主文は『双方の控訴を棄却する』というものだったため、前回の埼玉地裁での判決がそのまま踏襲される、つまり勝訴ということでした。
結果的には勝訴という形でしたが、違憲である点については触れられていません。その後の報告集会で弁護団の方たちの話では、国の責任についてもあいまいで、『敗訴に近い勝訴』ということでした。この裁判は最高裁まで行くことになりそうです。
長い一日でしたが、仲間は控訴審も報告集会も集中して話を聴き、集会でのカンパでも積極的に寄付をしていました。収入が低く、生活が苦しい方たちの話を聴いて、他人事とは思えない様子で、仲間の問題意識の高さに感心しました。今回は勝訴と言ってよいかわからない判決でしたが、今後の裁判ではより良い判決が出てほしいなと思います。

